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企画展「神戸の山城を描く-城郭と合戦の戦国時代史-」

神戸市埋蔵文化財センター

「武功」か、それとも蛮行か― 天正5年(1577)10月、織田信長麾下の武将羽柴秀吉が播磨姫路城に着陣しました。その後、約2年にわたる播磨侵攻、いわゆる「秀吉の播磨攻め」の幕開けです。 西国の雄である毛利輝元と安土に政権を置く織田勢力との狭間に立たされた播磨の国人領主たちは、一度は信長に服従しますが、やがて毛利と通じ、信長に反旗を翻します。 織田方の総大将秀吉、軍師は同じ播磨国人の黒田官兵衛。稀代の戦上手ふたりと対峙した播磨国衆は、齢二十余歳の名門別所長治を中心に自らの存亡をかけて壮絶な戦いを繰り広げました。後世の軍記物語では、敗者である秀吉の「武功」と語られる播磨攻めの戦場は「山城」という形で神戸にも多く残されており、ふるさとに生きた国衆たちの一期の記憶を今に留めています。その在りし日の姿を、発掘調査の成果や絵画・文献史料と城郭研究家木内内則(きうち ただのり)氏の想像復元図から描きます。

開催期間

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〇開館時間:10時~17時 ※入館は16時30分まで。 〇入館無料 〇企画展の構成と主な出品資料(予定)  第1章 戦国時代のこうべと城郭   1.滝山城と松永久秀      滝山千句(群馬大学新田文庫蔵)(パネル展示)      滝山城採集遺物 ほか   2.花隈城と荒木村重      摂州花熊図(岡山大学図書館蔵)(パネル展示)      花隈城出土瓦 ほか   3.丹生山城の攻防と「小屋あかり」      兵庫津遺跡第62次調査出土転用石造物群 ほか   4.羽柴秀吉と播磨国衆   5.淡河城と萩原城  第2章 神戸の山城各説-その立地と構造-   1.滝山城の立地と構造   2.丹生山城の立地と構造   3.淡河城の立地と構造   4.萩原城の発掘調査      萩原城跡出土一石五輪塔・小柄・鉄砲玉   5.端谷城の発掘調査      端谷城跡出土甲(胴丸)  第3章 播磨侵攻その後-物語化する合戦の記憶-   1.「三木合戦軍図絵解」の世界   2.播磨攻めの終焉   3.太閤の天下惣無事と有馬   4.生き延びた人々の消息      三木合戦軍図(法界寺蔵)(複製品)      羽柴秀吉制札(天正7年)(淡河本町自治会蔵)(パネル展示)      湯山遺跡出土遺物 ほか  補論 寺、城になる-中世寺院の城郭化について-     紙本著色丹生山明要寺参詣曼荼羅図(丹生神社蔵)(パネル展示)     頭高山遺跡出土一石五輪塔・備前焼大甕 ほか  「木内式山城学」のススメ-歩いて、測って、未来につなぐ-      滝山城想像復元図 木内内則氏画      淡河城想像復元図 木内内則氏画      丹生山城想像復元図 木内内則氏画 ほか 〇同時開催中の展示  「海軍操練所跡発掘調査成果速報展」    2023年度に実施した海軍操練所跡の発掘調査について、出土した遺物や古写真・古地図(写真パネル)   などの資料を通して、明らかになった内容を紹介します。   会場:エントランスホール ~8月31日(日曜日)

休業日など特記事項

毎週月曜日、7月22日(火曜)、8月12日(火曜) ※但し、7月21日(月曜)、8月11日(月曜)は開館

開催場所

神戸市埋蔵文化財センター

ホームページ

https://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/center/index.html

交通アクセス

市営地下鉄 三宮駅から西神中央駅まで約30分 神姫バス  明石駅から西神中央駅まで約35分 ※各線西神中央駅から南へ徒歩8分 ※駐車場はありません

イベントに関するFAQ

Q1.駐車場はありますか。 A1.当センターに観覧者用の駐車場はありません。   車でお越しの方は、周辺の有料駐車場をご利用ください。