デザイン・ユニット、エディション・ノルトによる展覧会
神戸市の都市戦略「デザイン都市・神戸」の拠点施設である「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」では、社会貢献活動の活性化や創造性を育むさまざまな活動に取り組んでいます。この取り組みの一環として、次のとおりイベントを開催いたします。 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)では、グラフィック・デザイナーの秋山伸と堤あやこが中心となり、プロジェクトごとに様々なデザイナーやアーティストと協働しながら本や展覧会をつくる出版レーベル/デザイン・ユニット、エディション・ノルトによる展覧会を開催します。 エディション・ノルトは、2008年に東京・新宿のデザイン事務所 schtücco 内の出版レーベルとして始動しました。2010年に秋山の故郷である新潟の南魚沼に移住し、全国各地からの協力者との共同生活をしながら、ネット通販でパーツを調達し、YouTubeでリサーチした加工法を用いてオフィス用複合機で印刷を行うなど、手作業の本づくりの実験を継続して行ってきました。これまでに、川俣正、大竹伸朗、平山昌尚などのアート・ブックを手掛け、国内外の展覧会やアート・ブックフェアで高い評価を得ています。近年では、デザインすることから、地域のコミュニティーやアーティストを本づくりへと媒介させることへと活動が移行し、秋山が教鞭をとる神戸芸術工科大学の学生や関西圏の協力者たちと「共同でつくること」の実験を行っています。 本展では、「共同でつくる」ことの実践の場、生み出す(生産する)場として、会場をファクトリー(工場)に見立て、会期中に変化し続ける展覧会を試みます。これまでのデザイン作や、edition.nord が企画して収集したアート・ブックのアーカイヴを展示するほか、公募によって集まった参加者とともに行うアート・ブック制作の様子をご覧いただきます。会場は会期中、秋山自身の手によって空間が何度も組み換えられる予定です。 展覧会タイトルの「Factory KIIIIITO(ファクトリー・キーート)」は、施設名の愛称「KIITO」に「I」を足して、音の連続で継続する生産を想起させるようにしたものです。日々変わり続ける「Factory KIIIIITO」にぜひお越しください。 アーティストプロフィール: エディション・ノルト グラフィック・デザイナーの秋山伸と堤あやこが中心となり、プロジェクトごとに様々なデザイナーやアーティストと協働しながら本や展覧会をつくる出版レーベル/デザイン・ユニット。 新宿のデザイン事務所 schtücco の出版プロジェクトとして2008年に始動、2010年末に秋山の故郷、新潟県南魚沼市に移住。2021年に神戸に移住。新潟時代の10年に、森栄喜、川俣正、大竹伸朗、平山昌尚、河井美咲、鈴木理策、辺口芳典、などのアート・ブックを出版する。海外への展覧会(オーストリア)やアート・ブックフェア(ジュネーブ、ニューヨーク、ベルリン、シンガポール、上海、ミラノなど)、ワークショップやレクチャー(北京、上海、チューリヒなど)に招聘される。2015年にはカフェCIANで、2018年には川俣正+edition.nord名義の「アート・フラグメント・コレクション」で、2019年にはキュレーションを手掛けた「エディション・ノルトと仲間たち│アート・ブックのとても大きな部屋:読む・つくる・考える」で大地の芸術祭にも参加する。神戸に移ってからは、町田康+寺門孝之「東山道エンジェル紀行」(左右社)、シアスター・ゲイツ「民芸の経済」(大林財団)、松本美枝子「具(つぶさ)に見る」(ACAC)など、秋山が教鞭をとる神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科の学生と数千部のオーダーの本を手作りでアセンブルするプロジェクトを継続している。近年の展示に、「Kawamata Publication Timeline」「Japan Focus Library and Archive」(越後妻有 大地の芸術祭 2022)、「ファクトリーdddd:被包摂、絡合、派生物」(京都dddギャラリー/2023)、「Shimizu Project」(越後妻有 大地の芸術祭 2024)がある。
開催期間
~2025年3月15日(土曜)~5月6日(火曜・祝日)11時00分~19時00分 ※月曜休館
休業日など特記事項
月曜(祝日または振替休日の場合はその翌日)
開催場所
デザイン・クリエイティブセンター神戸 1F クリエイティブスタジオホームページ
主催者
デザイン・クリエイティブセンター神戸
主催者連絡先(電話番号)
078-325-2235